
スポンサーリンク
愛犬が突然足を引きずって歩いていたり、キャンと鳴いて動けなくなったりすると、本当に心配になりますよね。
小型犬は体が小さい分、ちょっとした段差からのジャンプや抱っこからの落下でも骨折してしまうことがあります。
今回は小型犬の骨折治療について、実際の治療方法や費用、回復期間中のケアまで詳しくお伝えします。
小型犬の骨折は思っている以上に起こりやすいものです。
まずは骨折の基本的な知識を押さえておきましょう。
小型犬の骨は細く、箸ほどの太さしかない犬種もいます。
特に前足の橈骨と尺骨という部分は非常に細いため、少しの衝撃でも折れてしまうことがあります。
体重が軽いため高いところから飛び降りることへの恐怖心が薄く、無防備にジャンプしてしまうことも骨折リスクを高めています。
トイプードル、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、イタリアングレーハウンドは特に骨折リスクが高い犬種です。
これらの犬種は体重が5キロ前後と軽量で、骨が非常に細いという共通点があります。
イタリアングレーハウンドは活発に走り回る性格も相まって、骨折の発生率が他の犬種よりも高くなっています。
ソファやベッドからの飛び降り、抱っこからの落下、散歩中の転倒が骨折の三大原因です。
室内で滑りやすいフローリングを走っていて転倒したり、ドアに挟まれたりするケースもあります。
子犬や高齢犬は骨がもろいため、成犬よりもさらに注意が必要です。
骨折にはいくつかの種類があり、それぞれ治療方法が異なります。
正確な診断が適切な治療につながるため、動物病院での検査が欠かせません。
骨折には完全骨折と不完全骨折があり、完全骨折は骨が完全に分離している状態です。
開放骨折は骨が皮膚を突き破って外に出ている状態で、感染のリスクが高いため緊急性が高くなります。
閉鎖骨折は皮膚の下で骨が折れている状態で、見た目では分かりにくいこともあります。
動物病院ではまず触診で痛みの場所や腫れを確認し、レントゲン検査で骨折の状態を詳しく調べます。
複雑な骨折の場合はCT検査を行うこともあり、骨折の角度や骨片の位置を立体的に把握できます。
検査結果をもとに、保存療法か手術療法かを獣医師が判断します。
骨折が疑われる場合は、むやみに触らず安静にすることが最優先です。
患部を固定したい気持ちはわかりますが、素人判断での固定は骨折を悪化させる可能性があります。
できるだけ動かさないようにタオルなどで包み、早急に動物病院へ連れて行ってください。
骨折治療には複数の方法があり、骨折の場所や程度によって選択されます。
治療費は方法によって大きく異なるため、事前に把握しておくと安心です。
軽度の骨折や安定した骨折の場合、ギプスや副木で固定する保存療法が選択されます。
手術不要のため体への負担が少なく、費用も3万円から5万円程度と比較的抑えられます。
ただし固定期間が4週間から6週間と長く、その間ギプスが濡れないように注意したり、定期的な通院が必要になります。
骨折部位に金属プレートとスクリューを取り付けて固定する方法で、前足の骨折によく用いられます。
骨をしっかり固定できるため早期回復が期待でき、約2ヶ月程度で日常生活に戻れることが多いです。
手術費用は15万円から30万円程度で、プレート除去手術が必要になる場合は追加で5万円から10万円かかります。
ピンニングは骨の中心に金属ピンを通して固定する方法で、シンプルな骨折に適しています。
創外固定法は皮膚の外からピンを刺して骨を固定する方法で、開放骨折や複雑骨折に用いられます。
費用はピンニングで10万円から20万円、創外固定法で20万円から35万円程度です。
骨の中心部に金属の棒を通して固定する方法で、大腿骨などの太い骨の骨折に有効です。
骨の内部から支えるため回転には弱いものの、体重を支える力は強くなります。
手術費用は12万円から25万円程度で、他の固定具と組み合わせて使用することもあります。
骨折治療中は安静が何より大切ですが、快適に過ごせる工夫も必要です。
便利なアイテムを活用しながら、愛犬のストレスを減らしてあげましょう。
骨折中はケージやサークルで行動範囲を制限し、安静を保つことが重要です。
床にはクッション性のあるマットを敷いて、寝返りを打っても衝撃が少ないようにします。
トイレはケージ内に設置し、なるべく移動しなくても済むようにレイアウトを工夫してください。
術後はエリザベスカラーで患部を舐めないようにする必要がありますが、柔らかいドーナツ型のものが使いやすくおすすめです。
ギプスや包帯を保護する専用カバーは、散歩時の汚れ防止や濡れ防止に役立ちます。
カバーは通気性の良いものを選び、毎日清潔なものと交換してあげてください。
排泄時や短い移動時には、後ろ足を支える補助ハーネスが便利です。
前足の骨折の場合は胸部を支えるタイプを選び、患部に負担がかからないように体重を支えてあげます。
完全に動けない時期は、ペット用スリングで優しく運んであげると安心です。
寝たきり状態では食器を高さのある台に置いて、無理な姿勢をとらなくても食べられるようにします。
食欲が落ちている場合は、少量ずつ手から与えたり、ウェットフードにして食べやすくする工夫も効果的です。
水分補給も重要なので、こまめに新鮮な水を用意してあげてください。
骨が癒合しても筋力は衰えているため、段階的なリハビリが必要です。
また一度骨折すると再発リスクも高まるため、予防対策をしっかり行いましょう。
最初は軽いマッサージから始め、血行を促進しながら筋肉の硬直を防ぎます。
獣医師の許可が出たら、ゆっくりとした歩行練習を1日数分から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
水中トレッドミルなどの専門的なリハビリ施設を利用すると、関節に負担をかけずに筋力を回復できます。
ソファやベッドには専用のステップやスロープを設置し、ジャンプする必要をなくします。
フローリングには滑り止めマットを敷き、走っても滑らないように対策してください。
抱っこする際は両手でしっかり支え、特に降ろす時は床に完全に足がつくまで手を離さないよう注意します。
骨の健康にはカルシウムとビタミンDが重要で、良質なドッグフードを選ぶことが基本です。
肥満は骨や関節に負担をかけるため、適正体重を維持することが骨折予防につながります。
高齢犬には関節サポート成分が配合されたフードやサプリメントの利用も検討してみてください。
日頃から愛犬の歩き方や動きに注意を払い、少しでも異変があればすぐに獣医師に相談します。
年に一度は骨密度検査を受けることで、骨がもろくなっていないかチェックできます。
特に高齢犬や過去に骨折経験のある犬は、定期的な診察で予防的なケアを心がけてください。
愛犬の骨折は飼い主さんにとって大きな不安ですが、適切な治療とケアで必ず回復できます。
普段から予防を心がけながら、万が一の時も慌てず対応できるよう準備しておくと安心ですね。
犬の健康管理について、ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。
スポンサーリンク