起業資金

これは何か

起業資金とは、事業を立ち上げて軌道に乗せるまでに必要なお金のこと。開業時の設備費や仕入れ代に加え、売上が安定するまでの運転資金も含む総額。

いつ使うか
  • 会社設立の登記や定款認証の手続きをするとき
  • 店舗やオフィスを借りて内装や設備を整えるとき
  • 商品を仕入れたり従業員を雇用したりするとき
  • 売上が安定するまでの運転資金を確保するとき
  • 日本政策金融公庫や制度融資へ申し込むとき
どうやって使うか
  1. 事業計画を作り、必要な資金を項目ごとに見積もる
  2. 初期費用と運転資金を分けて総額を算出する
  3. 自己資金でまかなえる範囲を確認する
  4. 不足分を公庫融資・制度融資・補助金で調達する
  5. 資金使途と見積書を事業計画書にまとめる
起業資金はいくら必要か
必要な起業資金は業種や事業規模によって大きく異なります。自宅でできるコンサルティング業なら50万円程度から始められますが、飲食店では店舗の内装工事や厨房設備で500万〜1,000万円かかることも珍しくありません。初期投資に加え、売上が安定するまでの運転資金として3〜6か月分の固定費を見込んでおくと安心です。 日本政策金融公庫の2025年度新規開業実態調査では、開業費用の平均は約975万円でした。一方で開業費用が250万円未満の割合は約2割にのぼり、近年はクラウドサービスの普及で少額開業も増えています。まずは自分の事業に必要な項目を洗い出し、現実的な金額を算出しましょう。
自己資金が少なくても起業できるか
自己資金が少なくても起業は可能です。日本政策金融公庫では、2024年3月末に廃止された新創業融資制度に代わり、「新規開業・スタートアップ支援資金」が創業者向けの中心制度となっています。所定の要件を満たせば無担保・無保証人で利用でき、融資限度額は最大7,200万円(うち運転資金4,800万円)です。 かつて必須だった自己資金要件(融資額の10分の1以上)も撤廃され、以前よりハードルは下がりました。返済不要の補助金も選択肢で、小規模事業者持続化補助金の創業型は補助上限200万円・補助率3分の2です。クラウドファンディングで顧客を集めながら資金を調達する方法も広がっています。
起業資金の調達方法にはどんな種類があるか
起業資金の調達方法は大きく四つに分けられます。一つ目は貯金や退職金を使う自己資金、二つ目は借り入れる融資です。創業時は実績がないため、日本政策金融公庫の創業融資や、自治体・信用保証協会・金融機関が連携する制度融資が代表的です。 三つ目はエンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの出資で、返済義務はない一方、株式や経営への関与が伴います。四つ目は国や中小企業庁・自治体が出す返済不要の補助金・助成金で、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金などがあります。返済能力や事業内容に応じて最適な組み合わせを選びます。
起業資金の計画で押さえるべき点は何か
起業資金の計画では、まず「初期費用」と「運転資金」を分けて考えます。初期費用には設備投資、店舗改装、備品購入、会社設立費用などが含まれ、運転資金は家賃、人件費、仕入れ費、広告費など毎月かかる費用です。売上が立つまでの期間を想定し、最低でも3〜6か月分の運転資金を確保しましょう。 予期せぬ出費に備え、総額の10〜20%程度を予備費として上乗せしておくと安心です。融資審査では自己資金比率が3割程度あると評価されやすいとされます。事業計画書に資金使途を明記し、根拠となる見積書を揃えておくと、金融機関からの信頼も得やすくなります。

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