イーサリアムのガス代(いまの値)
イーサリアムのガス代を、チェーンの記録から取得して表示しています。
送金や取引を実行する前に、ウォレットに出ている見積もりとこの値を見比べてください。
いまのイーサリアムのガス代
| 通常のETH送付の参考額 | |
|---|---|
| うち基本手数料 | |
| うちチップの参考値 | |
| ブロックの使用率 |
円にするとおよそ
| 1ETHが20万円なら | 1ETHが40万円なら | 1ETHが60万円なら |
|---|---|---|
いまの1ETHの価格(bitFlyer)
この数字を見るときの注意
- ガス代は短い時間でも大きく変わります。2026年9月28日には、約1時間20分で基本手数料が約22倍(0.100 → 2.209 Gwei)になりました。送る直前にウォレットの表示を確認してください。
- 取引所から送る場合は、取引所が決めた送金手数料がかかります。この金額とは一致しません。
- ほかのサイトやウォレットと差が出る主な理由は、参照する時点、チップの含め方、各サービスの見積もり方法の違いです。
表の数字の読み方
基本手数料とGwei
ガス代は「使ったガス量 ×(基本手数料 + 優先手数料)」で計算されます。
ガス量は処理にかかる計算の量、基本手数料と優先手数料はガス1単位あたりの単価です。
基本手数料はネットワークの混み具合から自動で決まり、利用者が自由に下げることはできません。
優先手数料は早く処理してもらうために上乗せするチップで、取引を検証してブロックに記録する参加者(バリデーター)の取り分になります。
単価の単位はGweiで、10億Gweiが1ETHにあたります。
チップは送る人ごとに違い、ふだんはウォレットが自動で決めています。
表の「チップの参考値」は、直近20ブロックそれぞれで払われたチップの真ん中あたりの値(使われたガス量で重み付けした中央値)を集め、その中央値を取ったものです。
実際に払われている水準の目安であって、この額にすれば次のブロックに入る、という保証ではありません。
チップを0に設定できるウォレットもありますが、ふつうの送金がそれで処理される保証はありません。
そのためこのページでは、直近に実際に払われたチップを参考額に含めています。
参考額はこう計算している
データを付けずにETHだけをほかのアドレスへ送る取引は、使うガス量が21,000と決まっています。
そこで表では、21,000 ×(基本手数料 + チップの参考値)÷ 10億 でETHの額に直しています。
10億で割るのは、GweiをETHに直すためです。
たとえば基本手数料が0.8Gwei、チップが0.2Gwei なら、21,000 × 1 ÷ 10億 で0.000021 ETHです。
これに1ETHの円価格を掛けると日本円になり、1ETHが40万円なら約8.4円です。
表の「円にするとおよそ」は、この掛け算を仮の価格で済ませたものです。
いまの1ETHの価格は、表の下の表示で確かめられます。
USDCのようなトークンを送る取引は、トークンのプログラムを呼び出すので21,000ガスでは済みません。
また、この金額はイーサリアム本体(メインネット)の話で、ArbitrumやBaseのようなレイヤー2では手数料の計算が別です。
ほかの取引は送付の何倍か
トークンの交換やNFTの売買は、裏でプログラムが動く分だけガス量が増えます。
単価は同じなので、送付の金額に次の倍率を掛けると見当がつきます。
| 取引の種類 | ETHの送付と比べた目安 |
|---|---|
| ETHを送る | 1倍(上の表の金額) |
| 別のブロックチェーンへ資金を移す(ブリッジ) | およそ5倍 |
| トークンを交換する | およそ15〜20倍 |
| NFTを売買する | およそ30倍 |
倍率は、2026年9月9日にEtherscanが出していた取引の種類別の見積もりを、同じ時刻の送付の金額で割って求めたおおよその値です。
使うサービスによって処理の中身が変わるので、桁をつかむための数字として見てください。
初めて使うトークンで必要になる利用許可(approve)の取引や、移した先のネットワークでかかる手数料は、この倍率に入っていません。
approveは手数料がかかるだけでなく、相手のプログラムに自分のトークンを動かす権限を渡す取引なので、ウォレットで相手を確認してから承認してください。
ブロックの使用率
イーサリアムのブロックには、詰め込める上限の半分という目標の大きさが決められています。
あるブロックの使用率が50%を超えると次のブロックの基本手数料が上がり、下回ると下がります。
1ブロックごとの使用率は大きく振れ、続けて並んだ20ブロックの中で16%台から100%まで開いていたこともあります。
そこで表では、最近の混み具合の目安として直近20ブロックの平均を出しています。
次のブロックの基本手数料は直前の1ブロックだけで決まるので、この平均から次に上がるか下がるかは言えません。
押した瞬間に想定外の金額が引かれることはあるか
自分で決めた上限を超えて引かれることはありません。
ただし、上限の範囲内で損をすることはあるので、2つに分けて説明します。
上限は送る側が決めている
取引を送るときには「ガス1単位あたりここまで払う」という単価の上限と、「この取引で使ってよいガスはここまで」というガスリミットの2つを指定しています。
ふだんはウォレットが自動で入れているので意識しませんが、送金画面の見積もりはこの2つにもとづいています。
イーサリアムの公式ドキュメントによれば、単価の上限と実際の単価(基本手数料+チップ)との差は、送った人に返されます。
使われなかったガスも戻り、ガスリミットを50,000にしてETHを送れば、消費された21,000を除いた29,000分が返ってくると例示されています。
ウォレットによっては、この上限で計算した額を「最大手数料」として表示しています。実際に引かれる額は、ふつうそれより小さくなります。
失敗しても手数料はかかる
公式ドキュメントは、手数料は取引が成功しても失敗しても支払われると明記しています。
プログラムの実行が途中で止まった場合、取引の中身は取り消されますが、そこまでに使ったガスの代金は戻りません。
また、指定した単価の上限が基本手数料に届かないと、取引は処理されずに待たされます。
そのときはウォレットの「スピードアップ」か「キャンセル」を使ってください。
取引には口座ごとに1つずつ増える通し番号(nonce)が付いていて、この2つの機能は同じ番号のまま手数料だけを上げて差し替えます。
同じ内容の取引を自分で作り直して送ると別の番号になり、あとで元の取引も処理されて二重に送ってしまうおそれがあります。
取引所から送る場合は、取引所の送金手数料になる
ここまでの話は、自分のウォレットから送る場合のものです。
取引所から外部のアドレスへ送る場合は、利用者には取引所が定める送金手数料が適用されます。
この手数料は、そのときの実際のガス代と同じ額とは限りません。
たとえばコインチェックは、ETHの送金手数料をネットワーク手数料の水準に応じて段階的に変える方式を公表しています。
金額は取引所ごとに違い、変わることもあるので、送る前に各取引所の手数料のページで確認してください。
ガス代はなぜ上下するのか
いまの手数料の仕組みは、2021年8月5日のLondonアップグレードで入ったEIP-1559という変更で決まりました。
基本手数料は直前のブロックの使用量で決まり、目標を上回れば上がり、下回れば下がります。
1ブロックで動く幅は最大12.5%ですが、混んだブロックが続けばその分だけ積み重なって上がっていきます。
表の値がブロックごとに変わるのはこのためで、ある時点の値だけを見て「しばらくこの水準が続く」とは言えません。
もう1つの特徴は、基本手数料がバリデーターに渡らず、ブロックが作られるときに消滅(バーン)することです。
「ガス代は処理してくれた人への報酬」という説明は、今のイーサリアムではチップの部分にしか当てはまりません。
2021年8月より前に書かれたガス代の説明を読むときは、この違いに気をつけてください。
ガス代が高いときにできること
急がないなら待つ
混雑が収まれば、基本手数料は同じ仕組みで下がっていきます。
期限のない取引なら、時間を置いてからこのページで値を見直すのがいちばん確実です。
「何時台が安い」という目安はこのページでは示しません。時間帯より、実行する直前の値を見るほうが確かだからです。
レイヤー2を使うなら、安全の前提が変わることを知っておく
イーサリアム本体(レイヤー1)の外で取引をまとめて処理するネットワーク(レイヤー2)を使うと、手数料を大きく抑えられます。
2024年3月13日のDencunアップグレードでレイヤー2がデータを置くための「blob」という領域が加わり、公式サイトもレイヤー2の手数料が大きく下がると説明しています。
blobのデータは永久には残らず、約18日(4096エポック)で自動的に消えます。
ArbitrumやOptimismのようなロールアップは、処理した取引のデータをイーサリアム本体に載せ、おかしな取引があれば異議を出したり、正しさを証明したりできる仕組みを持っています。
ただし公式サイトも、レイヤー2には新しく試験的なものが多く、本体ほど実績を積んだものはまだ無いとしています。
一方、Polygon PoSは公式ドキュメント自身が「イーサリアムのためのPoSサイドチェーン」と説明しています。
サイドチェーンは安全性をイーサリアム本体に頼らず、独自の検証者が動かす別のチェーンです。
手数料の安さだけで選ぶと、資産を預ける相手が変わったことに気づかないまま使うことになります。
チェーンごとの設計の違いはソラナとイーサリアムの違いでも触れています。
「ガストークン」での節約は今は使えない
ガス代が安いときに「ガストークン」を作っておき、高いときに使って負担を減らすという方法が紹介されていることがあります。
この方法は、Londonアップグレードに含まれたEIP-3529でガスの払い戻しが減らされ、成り立たなくなりました。
提案文書も、ガストークンが成り立たなくなる水準まで払い戻しを下げると説明しています。
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⚠️ このページについて
このページは暗号資産の仕組みについての情報提供を目的としたもので、特定の暗号資産の購入・売却を勧めたり、投資を勧誘したりするものではありません。表示している金額は自動で取得した目安で、実際に支払う金額はウォレットの表示で確認してください。取得元:ガス代と使用率はイーサリアムの公開ノード(PublicNode)。1ETHの価格の表示はTradingViewのウィジェット(bitFlyerのETH/JPY)です。円の目安は仮の価格による計算です。